レベル1からのやり直し
当院は2025年5月7日で10年を迎えます。
今、その振り返りをしています。
前回のブログはこちら。
お金を借りる
事業をやるにおいて不可欠なのが資金です。
資金がなければ何もできません。
アイワ工芸の横地さんとの会話で「借入はするの?」という話が出て、真剣に店舗立ち上げを考えました。
そこで私が手に取ったのは一冊の本。
【自由であり続けるために僕らは夢でメシを喰う】という本。
この本は鍼灸の専門学校に入ったばかりの頃、絶対にお店をやると決めていたので購入しました。
ふざけたジャケットですが書いてある内容は超濃厚です。
店舗の選び方から、事業計画書の書き方、お金の借り方まで全部乗っています。
この本を参考に事業計画書を作成しました。
お金が借りれない
事業計画書はかなり辛く書きました。
「いやいや、こんなにコケんでしょ。」とつっこみたくなるくらい辛く、手堅く書きました。
その事業計画書を懐に携え、向かった先は政策金融公庫です。
仕事が始まる前、数時間を利用して話し合いです。
当時、アベノミクスとやらで自分が借りたい金額の1/10持っていれば借りられるとHPにも書いてありましたので政策金融公庫で借りてこの局面を乗り切る計画でした。
しかし。
政策金融公庫ではこう言われます。
「ん〜、この自己資金では。ん〜。実際は借りたい金額の1/3は持っていてほしい。」とかなり渋めなリアクション。
さらに「HPにはそうは書いてあるけれど、返せれるかどうかなんです。ましてや実績ないですよね?」
記憶にばっちり残ってますがそう言われたのはすごく残ってます。
そこで私はこう切り返します。
「実績ですか、21歳からマッサージをしてきました。ここ7年はショッピングモールなどに入っているタイセイカンの本部で人の指導をしてきました。業界では大手なんですが。」
担当者から「タイセイカンは聞いたことがないですね。事業計画書は素晴らしいです、でももう少し貯めてから来てください。」そう言われ私は心の中でこう呟きました。
私『まじか。前の会社はある程度大きいと思っていたけれど一歩外に出てみたら全然知られていないし、自分自身の信用はゼロなんだな。』
なかなか現実は厳しいものでした。
レベル1です。ドラクエで言うところの。
まさにジョブチェンジ。
ちなみに何が一番のネックだったかというと結婚式を挙げた後に預金残高がガクンと減っているところが貸せない理由だったとのことです。
イトウメディカル伊藤社長との出会い
お金を借りることができないというピンチに陥ります。
しかし、前に前に前に進む私。
計画前倒しで鍼灸用品を見に行くことにしました。
向かった先は岐阜県。
※これは岐阜城からの景色です。
岐阜県岐阜市にイトウメディカルという鍼灸用品を扱う会社があります。
そこに開業に向けて備品を揃えるために足を運びました。
タオルやベッドなどなど見積もりを出してもらうのが目的でしたが、そこで大きな出会いをします。
伊藤社長との出会いです。
社長さんがいなかったら今の自分はいません。
私が政策金融公庫でお金が借りることができなかったというお話をすると伊藤社長はうんうんと優しく聞いてくれました。
伊藤社長も当然のことながら借入をしたことがあります。
その時、岐阜信用金庫で借りたとおっしゃってました。
そこで私は閃きます。
岐阜信用金庫?
口座持ってるぞ。
大学の先輩に岐阜信用金庫の人いたぞ。
アメフト部時代の監督だ!!
大学のつながりを駆使する
私は今でこそ、空手を頑張ってますが、大学時代はアメリカンフットボール部に所属していました。
その監督につながるにはツテを辿っていくしかない。
おそらく、キャプテンだったら連絡先を知っているだろうと思い、向かった先は愛知トヨタ。
先輩は元気でしたが監督とはつながれませんでした。
しかし、愛知銀行で働いている別の先輩と繋がれるとのことでしたのでソッコーで連絡しました。
学年はカブっていませんでしたが関わりはあったので自分がやりたいことを伝えます。
すると、案件的には信用金庫の方が良いという貴重な情報を教えてくれました。
じゃあ、当時の監督とはどうつながるのか。
もう店に電話をするしかないとのことでしたので当時監督が務めていた支店に電話しました。
すると監督は別の店舗にいて責任の大きい立場になっていました。
そこからは話が早いです。
すぐに今でもお世話になっている岐阜信用金庫美和支店を紹介してくださり、資金調達の旅が始まります。
お金が借りれた
結論、お金は借りることができました。
監督が動いてくれてからはめちゃめちゃ早かったです。
当時の美和支店の担当さんは僕が仕事が終わってから近所のガストで打ち合わせをしてくれたり、僕のお昼休みを使って必要な書類の指示など全て段取りをしてくれました。
本当に感謝しかありません。
今借りている金額の半分以下ですが通帳にドンっとお金が入っていた時の安堵感は今でも忘れられません。
そんなたくさんの人の支えがあり、今があります。
感謝しかありません。
次回は別れと水面下での動きです。
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