整動鍼と出会って
いつもと少々違った症例報告になるかもしれません。
この方は平成17年に腰椎の圧迫骨折をしてからずっと腰やお尻の痛みで悩まれていました。
カルテをみると平成27年が初診でした。
今日にいたるまでに以前やっていた経絡治療、途中で学びに行った局所の鍼治療など行ってきましたがその日楽になる感じやお灸の気持ちよさなど気休めに近い形で通われていました。
「変わらないねぇ。まぁ、歳だからね。」というやりとりが毎回ありながら施術に入ります。
こんな事をいうのは何なんですが本当に変わりませんでした。
ちなみに脈が変われば身体の不調は整うという原理原則がありながらもその腰~お尻は変わりませんでした。
その間に趣味であるウォーキングサークルからも遠ざかり、辞めました。
最初の方は週1で予約を入れてくださってましたが徐々に間隔が空き、平成28年~30年中盤までは月に一回来るか来ないかになっていました。
それは違いがない場合が多いからです。
調子がいいから間が空いているという理由ではありませんでした。
転機
6月に膝の内側を痛められてご来院されました。
お尻と背中に鍼を打ち動いてもらいました。
すると「え~。全然痛くない!」という感想が返ってきます。
その時、僕は整動鍼を学んでいたのでその内容を行ったところいいリアクションが返ってきました。
そしてその翌週には膝の痛みはなくなっていました。
次、夏前に自転車に乗った際に転倒はしなかったものの左の股関節を痛めてしまいました。
これは歩けず、しばらく家にいて行ける様子をうかがっていたようです。
だいぶ自己回復してきたのでしばらく経った秋に杖をついてご来院されました。
その時は股関節の動きを改善させる目的で足の甲と背中のツボに鍼をしました。
するとその股関節の痛みはかなり抑えられ、スムーズに歩いて帰られました。
一進一退があったものの手応えを感じられ週一で3週にわたって通われ股関節痛はなくなりました。
転機・・・
そう。
整動鍼を導入してから明らかに反応が変わっていました。
変わらないけれど気休めで行くという理由から違いが分かるから行くに理由も変わっていました。
長年の悩みが!
しかし、腰とお尻の痛みという一番のボスのような存在がなかなか・・・といった状況でした。
その間に活法整体のスキルをあげるなどして対応。
少しづつ症状が薄らいできました。
そして、ここで山が動いた。
先週のお話、整動鍼理論実践編の内容を投じました。
膝裏付近、腰の外側のツボに鍼をしたところ。
かなり楽になったとのこと。
そして、今日いらした時にこうおっしゃっていました。
「お尻と腰が全然痛くない。」
しかもこの痛くないのは10日続きました。
今までずーっと色んな事をやってきました。
変わらなく、ご来院される頻度も低くなったこともありましたが整動鍼導入以後ご本人も手ごたえを感じられたのかご自分でご予約を入れてくださるスパンも増え、遂にかなり良い状態まできました。
整動鍼と出会い、本当になかなか治らないとお悩みの方がいて、それまでの自分の鍼のスキルでは太刀打ちできなかったものも対応ができるようになりました。
今回お話した方は85歳ですがこれでやれることがさらに増えてきました。
またウォーキングのサークルに復帰できることを目標に共に頑張っていきたいと思います。
ご予約のお問い合わせ
スギヤマ治療院~古道院~
愛知県あま市古道長田451-1
052-770-4154
ご予約・ご相談お待ちしております。