昨日は不眠症に対する鍼灸治療というマクロなお話でした。
今日は実際に不眠症でお悩みの方のセルフケアをみていきたいと思います。
お灸ケアです。
まず、古典的なお話をさせて頂きます。
鍼灸の古書に難経(なんぎょう)と呼ばれるものがあります。
そこにも不眠の記述があります。
難経ってのは三国志の時代からありますからその時代にも不眠があり、不眠の治療がなされていて不眠剤がない時代ですから不眠剤がなくても治るという事が分かりますね。
その古書を詳しく解説してくださってる難経真義(なんぎょうしんぎ)を参考にしました。
不眠にはいろんな種類や型があると昨日のブログでお書きしました。
ここでとっておきのツボがあります。
どんな種類・型の不眠症にも有効な『三陰交(さんいんこう)』というツボ。
婦人科疾患が連想しますが不眠症にもいいと。
そのオールマイティさに感動します(笑)
これは教科書の写真ですが(6)の位置にあるツボです。
ツボというのは場所の取り方が大切。
このように取りましょう!
内くるぶしの最も高いところから弁慶の泣き所(ケイコツという骨です)にそって指4本分上。
これは僕の脚です。
ここです。
今話題(問題)の東京五輪ペンで印。
かきかき。
そこにお灸をしていきます。
お灸ってむちゃくちゃ大きいのを背中に置いて膿が出るまで焼くイメージがあって恐いという方が多いですが実際には三陰交にはこれくらいのものをスギヤマ治療院では使います。
左が白米。右がお灸。(白米は院長がおいしくいただきました。)
ちょっとチクッとしますが一瞬です。それを10回行います。
あの米粒よりも小さいですからね。それで効果が出るので御の字です。
なかなか家ではこんなことできないなぁという方はこういうのでもよいかも知れません。
これはプロ仕様の広重というお灸ですがこういったタイプの薬局に売ってるせんねん灸もいいかもしれません。
『もう薬局しまっとるがや!』という方はコレ!
お線香です。
これは100円ローソンにもありますからね。
先日、ものすごく鍼灸愛に満ちた先生から『三陰交には線香灸をやったら手のしびれがなくなった。』とお聞きしました。
今ある与えられた道具で結果を出す。 プロかつ聖人ですね。さすがです。
それにしても三陰交いいですね。
線香灸はこのようにやります。
ツボに線香を近づけ『効いてきた。』というところで離す。
それくらいから始めてみてもよいと思います。
だいたいどれくらいのペースやればいいですか?という質問は多いですが、
僕は義務になりすぎてもプレッシャーですから寝る前に短時間でよいと思いますよ~。
いかがでしたでしょうか?
毎日ブログは更新していますがこんなに写真を使ったのは初めてです。
これからも皆さんに役立ちそうな情報は配信していきたいと思いますのでぜひ今日も明日も明後日もブログをご覧ください。
また、不眠やその他症状でお困りの際はぜひスギヤマ治療院にお越しくださいませ。
スギヤマ治療院~古道院~杉山英照
ご予約・ご相談お待ちしております。


