似て非なる・・・
当院は自律神経のお悩みを抱えられる方が多く、その中でも胃腸症状を訴えられる方が多いです。
私たちが行っている整動鍼という技術の中にもお腹のお悩みに特化したカリキュラムがあり、それがまた高い再現性を示していることからクチコミが広がり、利用される方が多いと考えてます。
さて、患者さんの中には、「慢性的に胃炎です。」
このように訴えられる方は少なくないです。
では、機能性ディスペプシアと慢性胃炎の関連性はどうなのでしょうか?
結論
機能性ディスペプシアと慢性胃炎は同一の疾患ではありません。
慢性胃炎というのは慢性的な胃粘膜の組織的な炎症がみられます。
噛み砕いて言えば胃カメラをみて、「荒れてるねぇ〜」と一目でわかります。
対し、機能性ディスペプシアは胃カメラを見ても「綺麗ですね!」となるものの症状があるというのが特徴です。
つまり、異なった次元の話であります。
なので機能性ディスペプシアの原因を胃粘膜の炎症など組織的な変化と関連づけるのは難しいといいますか、別物という解釈になります。
注意
ここで注意したいのがネットの情報で勝手に「もうかれこれ長く胃痛があるし、食後に張ってくるので機能性ディスペプシアだ!」と自己判断しないことが大切です。
上記にもあるように全く別物なので医療機関での検査での大きな病気の除外は不可欠です。
過去に自己判断で機能性ディスペプシアと思い、いらした方がいました。
医療機関の受診を勧めて、行ってもらったところ器質的な疾患があったことがありました。
鍼灸院を利用する際の参考にしてみてください。
ご予約・ご相談お待ちしております。