さて、今まで顎関節の事を取り上げてきました。
今日はその機能障害である顎関節症について見ていきたいと思います。
【そもそも顎関節症って??】
顎関節に関係がある異常症状の総称を顎関節症と呼びます。
顎関節はTMJと呼ばれ、顎関節症はTMDと呼ばれます。
【不明というミステリアスな感じ】
調べていきますとよく見られるのは『不明』というワード。
【何が不明??】
・異常症状の原因→不明
・発症率は世界的にみても男性<女性→なぜ女性が多いのか??→不明
・好発年齢20代~40代の女性→なぜなのか不明
一説には不良姿勢により筋肉のアンバランスが顎関節症を発症しやすくさせている。
とか
女性に多いのはホルモンバランスの乱れが原因では?
とか
推測をされていますが一般論では原因などなどは不明とされています。
【症状や人体への影響】
・口を大きく開けられない
・顎の周りが痛い
・口をあけると音が鳴る
・頭痛、肩こり、腰痛などが引き起こされる
・かみ合わせが悪い
という訴えがよくあります。
特に単純な首や肩の症状かと思いきやなかなか治らず、方針を変えて、顎の治療を加えたところ症状がスッキリするという事はよくあります。
また、これは実験ですがかみ合わせが悪いネズミに生じてしまった脊柱の側弯症に対して、顎の治療をしたところ脊柱の側弯症が正常に戻るということが示されています。
つまり、ネズミの例で言えば顎の異常が全身に影響し、顎を治療すれば全身の症状が取れることがネズミの実験から分かります。
顎の違和感をほうっておいたら・・・
身体の何となく不調の原因はそういったところにもあるかもしれません。
不明は不明でも顎の違和感は要治療です。
そこは明らかですね。
では、次回は治療のお話になります。
スギヤマ治療院~古道院~杉山英照
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