脳を考えても鍼灸が有効と考えられる
なんとなくのイメージで過敏性腸症候群とストレスの関係性があるように感じます。
例えば何かストレスがかかる大事なプレゼンの前に腹痛や下痢が襲ってくる。
そのような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
過敏性腸症候群ガイドライン
実際に過敏性腸症候群のガイドラインにも記述がありました。
・過敏性腸症候群の病態にはストレスが関与すること
・患者のストレス自覚時に症状が憎悪すること
・健常者に比べ、過敏性腸症候群の患者はストレス負荷と消化器症状の悪化の相関が強い
脳を考える
過敏性腸症候群患者に対し、ストレスがかかっているときは不安や葛藤、情動に関係する扁桃体、前帯状回、島と呼ばれる脳の部分が活発になってます。
また、意欲ややる気や判断に関係する背外則前頭前野が活性化されてない状態になってます。
つまり、不安であり、葛藤を抱え、ネガティブになり、かつ意欲がわかないという脳の傾向になってます。
このように脳と消化管の機能的な関連は腸脳相関と呼ばれ、過敏性腸症候群が起こる論理の重要な部分を占めています。
消化管に言える話なので機能性ディスペプシアも含みますね。
鍼灸はどう活躍できるか?
当院でいえば手や足のツボを使い、腹部の筋緊張を寛解させ、その深部にある内臓の機能を高めることで症状改善を図って行きます。
加え、鍼灸の治療は先に挙げた扁桃体の働きを抑制し、背外側前頭前野の働きを活性化させることが明らかになっています。
つまり、不安感や情動の抑制かつ意欲ややる気の活性化につながります。
腸と脳は相関関係がありますのでそういった意味でも過敏性腸症候群と鍼灸は相性が良いといえます。
ご予約・ご相談お待ちしております。